親子で向き合う本棚の整理
- katanosagano
- 2023年8月27日
- 読了時間: 5分
更新日:8月11日
子育て中のお宅にお片付けでお伺いすると、
絵本があちこちに散らばっているのに、本棚はもうぎゅうぎゅう…
そんな場面に出会うことが本当に多いのです。
「いっぱい本を読む子っていいなぁ」と
羨ましく思う反面、
「ママは、自分を少し追い込んでしまっているのでは…」と感じます。
私のお客様にはワーキングママさんが多く、
お仕事忙しすぎておうちがまわっていない現状
絵本を読みきかせる時間なんてあるのかな?と、思うのです。
また、必ずといっていいほど、本がたくさんあるお宅には図鑑があります。
揃えでずらーっと…もよくお見受けします。
「お子さん、調べものがお好きなんですね😃」とお伺いすると
「いや、そんなに読まないんですけどね。図鑑だからとりあえず。高かったし、読んでほしいので出しておきたいんです。」と仰ります
我が家の絵本

長男が小さいころ、絵本が大好きで。
私もたくさん読んであげたくて、毎日何度も読み聞かせをしていました。
でも、私が仕事復帰してからは、眠たくて読んでいる途中にうとうとしてしまい、
寝る前の2冊さえしんどくなってしまって…。
さらに、2人目がやってきたあたりからは、めったに読まなくなり、
我が家はいつの間にか“絵本のある暮らし”からすっかり離れてしまいました。
今や、手に取るのはマイクラの攻略本ばかりの小学生兄弟。
「たまには本も読んでよ」と言っても…ね。
こればかりは仕方ない。
本をたくさん読む子になってほしい。
本を読んだら利口になる。
文学的能力がつく。知的好奇心や、想像力、知識、語彙力、と・・
いいことづくめだと思います。
そこで、できるだけたくさんの本に触れてほしいと想う気もちは普通だと思います。
もちろん図鑑もありました。
図鑑たるもの持つべき。
みたいな感覚も、あるのでしょう。
でもうちの子はほとんど開いたことはありませんでした。
どうして?か聞いてみると
・重たい
・情報が多すぎて疲れる
・ネットで調べられるし
・昆虫に興味ない(笑)
親の都合で読ませたいと思っても
子どももそう思っているとは限りません。
リビングに置いておけば読むだろうと思ったこともありましたが、
子どもが「読まない」というものは、例えばどこに置いてあげても絶対読まないでしょうし
読みたかったら「図鑑が欲しい!」と言ってくるでしょう。
絵本は一日何冊読んでいますか?
パンパンの本棚を前にすると
「ほんとにこれぜんぶ読めますか???」と思ってしまう、というところです。
「絵本を読んであげない母親は、よくないのでは?」と
自己嫌悪に陥ったこともありました。

こうやって、モノからストレスを受けることもある
私はここに気付いたので、お客様が本当にどうしたいか?という部分を
大切にしています。
本はどうやって整理したらいい?
ちなみに、わが家に図鑑は3冊ありました。
たった3冊だけど
やはり「捨てる」という意識はなく、数年本棚に鎮座していました。
やはり「高かったから」「役立つ本だからいつか読むかもしれない」という気持ちが働きます。
最近改めて息子たちに聞いてみたら
「見ないからいらない」と、かえってきました。
理由は、
「重たいからめんどくさい」(2年男子)
「情報詰めすぎで疲れる。ネットで調べるから、いい」(5年生男子)
これではっきりしました。我が家には必要ない。
結局とっておきたいのは使う本人じゃなくて、親だったりするんですね
一番わかりやすいのは使う人に確認することです
お客様のお宅でお子さんと本を整理したときの話です。

お母さまがどんどんどんどん与えてしまうので本で部屋の床が埋まっていました。
お母様は「全部読んでほしい」という願いがありましたがもう置く場所がないので仕方なく
娘さんに直接選んでもらいました。
その結果、左が「また読みたい」右が「もう読まない」。
ものの5分で仕分けが終わりました。
子どもは整理が早いのです。
直感と好き嫌いで素直な判断ができるからですね。
この選択させることが実はとっても大切なのです。
まずは本人と選び、判断を尊重し、
迷ったら、とっておきたい理由としっかり向きあってみてください
実際に読んでいない本や成長に合わなくなった絵本は、
別の場所に保管したり、人に譲ったりして、
“手に取れる本=今の自分たちに必要な本”だけにしてあげると、
子どもも自然と本を手に取りやすくなりますし、
ママの「片付けなきゃ」の負担も減ります。
スペースに限りがあるからこそ、本棚は「今を映す鏡」にしてあげます。
まとめ
一生懸命であればあるほど、あれも大事、これも必要と抱え込みがちになります。
忙しいからこそ、時間を作ってモノを整理することで
今の状況がラクになることもあるかもしれません。
自身の心に、
なんで捨てないの?
ではなく
なんで残しておきたいの? と聴いてみてくださいね

窮屈になってませんか
モノがあなたを苦しめていることがあります。
素直なキモチで整理してみましょう。
関連記事はこちら
コメント